イタリア旅行

3月18〜25日、イタリアに卒業旅行に行ってきました。ヴェネツィアフィレンツェ・ローマの三都市。
一応名目は八日間の旅ですが、片道飛行機で十二時間以上かかるところなので移動で丸々つぶれる時間が多いです。
実際、十八日は飛行機で移動+夜にヴェネツィアに到着、十九日ヴェネツィアツアー、二十日ヴェネツィアフィレンツェ移動(バス)+ツアー、二十一日フィレンツェフリータイム、二十二日フィレンツェ→ローマ移動(バス)+ツアー、二十三日ローマフリータイム、二十四日飛行機移動(機中泊)、二十五日日本帰還、という流れ。なので実質は五日間滞在でした。
その時訪れたレストランとか名所とかホテルとかについて忘れないうちにメモ。

<ホテル>
・ガブリエリ・サンドワース(ヴェネツィア
http://4travel.jp/overseas/hotel/hotel/HL007575/
古風で、めちゃめちゃ雰囲気の良かったホテル。ただ、部屋が異様に狭かったです(笑)。小ぢんまりとしてて可愛いんだけどね。ツインの部屋だったのに、ちっこいベッドがピッタリくっついてるんでダブルベッドみたいでした。2メートルくらいある外人さんとか斜めに寝ても厳しそう。部屋の中全体も一個ドア開けたら廊下が通れなくなる〜みたいな感じで面白かったです。中庭はそんなホテルにちょっとリッチな感じを与える素敵な愛らしさでした。屋上にテラスがあったらしいんだけど悪天候のため行けなかったのが残念。朝御飯はスクランブルエッグにハムが入っていたのが良かった。

・グランド・ホテル・マジェスティックフィレンツェ
http://www.hoteltravel.com/jp/italy/florence/grand_majestic_details.htm
「本当に四ツ星ホテルなのかお前は」と小一時間問い詰めたくなる微妙ホテル。アップルワールドのクチコミでやたら評判が悪かったので覚悟はしていたのですが、案の定でした。バスルーム+トイレが二部屋(バスルームのうち一つはシャワーのみですが)もある割に水の出が悪いので正直無駄っぽいです。ロビーのエレベーター付近は何やら怪しげな匂いが漂います。三つあるエレベーターのうち一つはボタンのライトがつかず、一つは停まる階によって段差ができたりします。目の前にサンタ・マリア・ノヴェッラ教会があるため、朝七時には頼んでもいないのに教会の鐘のモーニングコールが鳴り響きます。部屋のカーテンが閉めようとするとすぐ外れるので(しかもレールがやたら高いところにある)、何度もフロントに頼んで引っ掛け直してもらいました(脚立片手に直しにきてくれたおじさんは感じが良くてナイスでした)。カーテン自体を何とかせえよ、と思うのですが、そんなことはしません。イタリアなので。立地は抜群なんだけどね…。すぐ隣にあるグランドホテル・バリオーニは凄くリッチそうだったのでそっちに泊まりたかった…。

・チチェローネ(ローマ)
http://www.hoteltravel.com/jp/italy/rome/cicerone_details.htm
今回泊まった中で一番ホテルっぽかったホテル。何が凄いって、ベッドカバーが唐草模様だったことです。質屋?泥棒?みたいな。ちょっと前に大々的な改装を行って随分綺麗になったんだそう。立地も、すぐそばがカヴール広場なんでわかりやすく便利です。バチカンにもサンタンジェロ城にも歩いていけます。使いやすくてホッとする分、ガブリエリ・サンドワースみたいな情緒には欠ける印象。

<レストラン>
・ポステ・ヴェーチェ Anteica Trattoria Poste Vecie (ヴェネツィア
http://www.postevecie.com/
ホテルすぐそばのコルテ・スコンタが定休日、第二候補のヴィーニ・ダ・ピントがなぜか休業だったのでなんとなく入ってみたお店。これが大ヒットでした。歴史を経たオーラがびしびし伝わる、ムード溢れる店内。暖炉は実際に火が燃えています。メニューは日の丸がついた日本語メニューがあるので問題なし。カメリエーレのおじさんもしっかりとしたサービスでリッチ気分に浸れます。こう書くとなんだか格式ばってそうだけど、ドレスコードはなく入りやすい雰囲気(すんごいくだけた格好をしたアメリカ人ぽいおじさん達も居ました)。食事自体も凄く美味しかった。食前酒も美味だったし、アスバラガスのラビオリが特にグッド。スカンピ(手長えび)のグリルはボリュームたっぷりで見た目もゴージャスでした。
お店自体も良かったんですが、それとは別に印象深かったのが、すぐ隣の席に座ったドイツ人と思しき中年のご夫婦(ドイツ語はしゃべってたんだけど、オーストリア人かスイス人かもしれない)。私たちとほぼ同時にお店に入ったのですが、奥さんの方はニコニコして「(お店の雰囲気が)Romantic!」と話しかけてきたり、私たちの注文したスカンピの盛り付けに「Wow!」と目を丸くしたり、旦那さんは目が合うとにこっと会釈したりでめっちゃ感じよかったです。リッチっぽくて良いお店に行きなれてる素敵な余裕がうかがえました。そのご夫婦が帰り際に「Good Evening」と声をかけてくれたのでドイツ語で「Gute Nacht」と返したらグッジョブポーズしてくれたのが嬉しかったです。ドイツ語履修しといてよかった〜。

・トラットリア・ダ・プルート Trattoria da Pruto (フィレンツェ
http://www.eatout.it/firenze/locale.php?lid=20
まっぷるに載っていたんで、昼に行ってみたお店。ドアに描いてある赤い悪魔のイラストが目印です。お店の外にあるメニュー(イタリア語)を見てどんなものがあるか解読しようと唸っていたら、そこで修行中と思われる日本人のお兄さんが声をかけてくれました。で、これも何かの縁と思い入ってみることに。そのお兄さんが応対をしてくれるのかと思っていたら、担当になったのはなぜかイタリア人。ヒゲのないニコラス・ペタスといった感じの陽気なお兄さんでした。このお兄さんが「自分は英語できるから」みたいなこといって英語のメニューを持ってきたので、そのメニューの中から指差し注文すると、お兄さんフリーズ。ちょっと待ってーと身振りで示しつつ、イタリア語のメニューを持ってきて英語メニューと照らし合わせ「ああ、これねー」とやっとわかったみたいでした。英語わかってないじゃん!
注文した中では、スカンピがのったリングイネカラスミ(これは英語のメニューを持参の電子辞書で調べて「mullet roe」=ボラの卵→カラスミ!と判明)の入ったボンゴレパスタが最高に美味しかったです。あと、ここで初めてガッサータ(ガス入りミネラルウォーター)を飲んでみたんですが、料理の味を引き立てるナイスなアイテムと判明。これ以降は食事の際は必ずこれを頼むようになりました。
お兄さんのサービスもきっちりしてて親切だったし(さすがイタリア男!って感じの素敵もてなし)、料理もシーフード主体の親しみやすい味。お勧めのお店です。

・トラットリア・アル・トレビオ Trattoria al Trebbio (フィレンツェ
http://www.gnavi.co.jp/world/europe/firenze/8303005/
こちらもまっぷるで情報入手。ホテルのすぐ近くだったんで帰りが楽だろうと思い、夜ご飯を食べに行きました。ここはとても家庭的な雰囲気で、かなりの人気店の模様。夜の開店直後の時間に予約して行ったんですが、店の中はあっという間に満員になっていました。食べてみると、安いしおいしいしで人気ぶりにも納得。おまけに一品一品のボリュームもたっぷりです。なので、調子に乗ってどんどん注文しちゃうとお腹が大変なことになるので注意。
ここで絶品だと思ったのがシーフードのリゾット。前日にツアーで連れて行かれたお店のリゾットがかなり微妙な出来だっただけに、「これが本当のリゾットか!」と感激しました。本当にまろやかな味でどんどん食べたくなっちゃう。パスタと牛のステーキも旨かったなあ。

・海城大酒楼(ローマ)
イタリア料理に飽きが来る前に仕切りなおし、と予防策でお昼に入ってみた中華料理店。まっぷるの地図には海上大酒楼とのっていたのですが、微妙に店名が違う…。
味はまあまあ。日本の街の庶民的な中華料理屋さんに毛が生えたくらいのもんです。ワンタンスープは小さいけど美味しかった。ただちょっとイタリア人向けにしてあるのか、日本で食べるのともなんとなく違う味わい。全体にボリュームはたいしたことないんですが、その分お値段が異様に安い。二人分で17ユーロって!
それだけなら文句はないんですが、店内が暗かったのと店員さんが終始仏頂面だったのがマイナスでした。もうちょっと商売っ気を出して愛想よくしてくれればいいのに。あと、トイレがおかしい。なぜかトイレが地下にあって、装飾とかが無駄に豪華、スペースもやたらにとってあるんです。なのに洋式トイレの便座が無くて、用を足す時は空気椅子状態。「金をかけるところが違うべよ…」と突っ込みを入れたくなりました。

・ダ・エンツォ Da Enzo (ローマ)
http://www.gnavi.co.jp/world/europe/rome/w301005/
↑のリンクの通りぐるなびで書いてある内容が良い感じだったんでいってみました。結果、今回の旅行で行った中で一番ダメなところだった…。最初に頼んだ生ハムとメロン、スカンピのサラダは美味しかったんですが、最後の三種魚のカルパッチョが反則ものの不味さで撃沈。レモン汁にびちゃびちゃに浸してあるせいで酸っぱいだけでした。魚ごとの味の違いとかもうわかりません。きっとオリーブオイルを入れるところを、コックさんが間違えてレモンを大量に入れてしまったんだ…そうであってほしい…。

・ペッラッキア Pellacchia (ローマ)
http://www.gelateria-artigianale-pellacchia.com/
いろんなところで紹介されている有名なジェラテリア。評判なだけあって本当に美味しかったです。ここはお昼に行って満足していたんですが、夜がダ・エンツォだったため「口直し!」とばかりに再訪。ジェラテリアは夜中までやっていてくれるのが嬉しい。しかもホテルの近くだったから行くのが楽でした。二度目も期待通りの美味しさで、挫折した舌が癒されました(笑)。
食べた中ではコクのあるコーヒー味と爽やかなパイナップル味がおススメ。ただしこの二つをセットにすると食べ合わせが悪そうな予感がするので、クリーミー系とフルーツ系でセットにするのがおいしいかも。私は一回目はコーヒー+チョコレート、二回目はパイナップル+ストロベリーで食べました。
ここもお店のおじさんが陽気で親切、とっても感じがいいです。またローマに行くことがあったら訪ねたいお店。

(つづく)