「ヴァン・ヘルシング」

上の「くたばれ!無責任」で高揚した気分が一気に萎えまくる映画。もしくは、「ヒュー・ジャックマンは確かにカッコイイが、正直ロン毛は微妙」であることを確認する映画。
ティーブン・ソマーズ作品は「ザ・グリード」「ハムナプトラ」「ハムナプトラ2」に本作と、なぜか四つも見ているわけですが、成長しているのかしていないのか…。どんぐりの背比べながらも一応楽しめ度は上がってきつつあるような気もしないでもないけど、こっちが慣れてきてるだけかもしれない。
この作品でいけないのは、壊滅的な脚本とアクションシーンにおけるチープなCG。これに尽きます。アクションシーンはCGの見せ方が下手すぎて興ざめするから、むしろ無いほうがいいくらい。
だから、無駄な要素を省いてナイスなユーモアを添えた脚本、あからさますぎるCGを排除して手作り特撮に徹したアクションシーン、これさえやってくれればかなり良いものになると思うんですけどねー。背景美術なんかは雰囲気あって良い感じだし、主演も美男美女なんで見た目的には文句なし。基本ストーリーはまあ、ファンタジー系のアクションとしてはこんなもんだと思うので許せます。アクション以外の要素の方が良いアクション映画ってどうよ。
とりあえず、今度スティーブン・ソマーズにCG禁止令を出した上で、どんな映画を作るか見てみたいものです。ぜったいそっちの方が良い仕事する人だと思うんだけどなー。