「落第はしたけれど」(1930年、日)
小津安二郎監督のサイレント映画。「生れてはみたけれど」のときも思ったけれど、主人公の落第生を演じる斎藤達雄が可愛すぎ。字面にどことなくもっさり感が漂う名前に似ず、ひょろ長い手足がなかなかスマート。当時の日本人としてはかなりデカイほうなんじゃないかな。若者らしいときもあれば、妙におっさんくさいときもあり。二枚目風かと思うとギャグをかましたりするし、そのくせ哀愁もしっかり表現してる。侮れません。
田中絹代は今まで美人だと思ったことは無かったのだけれど、今回初めてかわいいと思ってしまった。他の作品も見てみることにしよう。
小津作品で面白いのは、お上品なほのぼのタッチで油断させておいて、不意にとてつもなくお馬鹿なことをするところ。しれっとしてボケるタイミングがたまらない。今回は「パン」のギャグに爆笑させられた。それから斎藤達雄ー、金魚を触った手をそんなところで拭くなー!握手をするなー!サンドイッチを食うなー!!!
明日は異文化理解の授業で「ブレインデッド」の続きを見る。楽しみ。っていうか先生、これ大学の授業で見せる映画じゃないと思うんですが・・・(笑)。
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