「奇跡の人」(1962年、米)
BSアカデミー賞特集の一作(良い作品をたくさん見られるのは嬉しいけれど、見たい作品がたまっちゃってビデオの余裕がなくなる)。
”ミセス・ロビンソン”ことアン・バンクロフトとパティ・デューク(「ロード・オブ・ザ・リング」サム役ショーン・アスティンのお母さん)の演技合戦は鳥肌もの。クライマックスの「Water」のくだりは何度見ても目が釘付けになり、涙がこぼれそうになる。昔の映画は本当、ラストに向けて劇的に盛り上がっていくつくりが信じられないほどにうまい。最近の作品は序盤が猛烈に面白いのだけれど、そこで力を使い果たしちゃってラストは辻褄を合わせるために右往左往か、後日談がマッタリしすぎているかのどちらかと言う感じがする。テンションがぐわあああっと上がっていって最高潮に達したところでスパッと幕切れ&余韻を残す。この美学を再び取り戻して欲しいなあ。
次回は「禁じられた遊び」。あの音楽とラストシーンを思い出しただけで泣けてくる。NHKは視聴者の涙腺を突き崩す波状攻撃を仕掛けてきたようです。
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