「遊星からの物体X」

 凄い。改めてみると物体Xの動きとか質感表現が本っっっっっ当に良く出来てるわあ。ロブ・ボッティン超グッジョブ。あの腹に穴が開く→腕をかじり取る→焼く→首が取れる→足が生える→カサカサカサ…の流れはどのシーンをとっても素晴らしすぎ。一回見て展開わかってたはずなのに本気でビビリました。ふつうあれだけグロテスクだと目を背けたくなるもんだけど、完成度が高すぎて逆に見入ってしまう(笑)。CGより遥かに優れた表現だと思うんだけど、予算と手間の関係か最近こういう特撮がめっきり見られなくなってしまったのは悲しいなあ。
カート・ラッセルはヒゲ面で小汚くしてた方がかっこいい。あと「今そこにある危機」で大統領をやってたドナルド・モフェット(ちょっとジェームズ・クロムウェル似)が出ていたのに初めて気づいた。
ラスト以外はかなり原作に忠実。原作も面白いのでおススメです。

影が行く―ホラーSF傑作選 (創元SF文庫)

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