「マッケンナの黄金」

 前にこのブログで「スカイキャプテン」に味わいが似ていると書いたけど、今日の昼にやってるのを途中から見たら、うちの父の言ったとおり確かに「ハムナプトラ」でした。
 それにしても顔面濃度が異様に高いキャスティングですな。グレゴリー・ペックはまだいいとしても、オマー・シャリフテリー・サバラスってのはもはや顔を見ているだけでお腹一杯です。これでアンソニー・クインがいたらクドさMAXで最強だったんだけどね。一時間くらい過ぎてから見始めたから、中盤にある怒涛の演技派スター使い捨ては見られなかったけど(こちらもイーライ・ウォラックエドワード・G・ロビンソンetcと濃さ全開)、テリー・サバラスはたっぷり堪能しました。あの悪い顔がたまらん。「スーパーマン」のレックス・ルーサーは奴が自前でいけたね。
 この映画、最初に見たときは超A級のスタッフ・キャスト陣から格調高い名作を期待していたのに、中身がモロB級(行き当たりばったりの脚本に加え、凄い細かいところまでナレーションに頼る説明に萎えまくり。「彼らは遂に目的地に着いたのだ」ってそれくらい主人公に言わせてあげてください…)だったものだから呆れ返ってしまったのでした。しかしB級とわかった上で見ると、突っ込みどころ満載なのでこれはこれでなかなかオツなもんです。B級作品でもジェントルマンを貫くグレゴリー・ペックあっぱれなり。
 追記。今回の放映では黄金のありかを示す太陽光反射(極彩色点滅)のシーンがカットされてました。なんでかなと思ったのですが、考えてみると局は「ポケモン光線」で全国の子供たちを倒した前科があるテレビ東京。もしかしたら安全のため、念には念を入れてカットしたのかも。