「もものかんづめ」

静かなところで読んではいけない本。笑いがこらえきれずに恥ずかしいことになります。私は図書館で読んだ結果エライことになり、その都度咳をしたり鼻をすすったりするフリで誤魔化すのが大変でした。傍から見たらバレバレなんでしょうが。
さくらももこの恐ろしいところは、普通なら慌てたりビックリしたりで冷静な判断力を無くしそうな状況でも冷静な分析眼を失わず、面白さをそのまま文字で表現できること。このシチュエーションでよくこんな細かいところを見て覚えているなあと驚かされます。そのクールすぎる目線に空恐ろしさすら覚えますねえ。
文章は平易で、なおかつ面白い。さっそく生徒へのおススメリストに加えました。どんな反応が返ってくるかなあ。

もものかんづめ (集英社文庫)

もものかんづめ (集英社文庫)