「DEATH NOTE(前編)」

日テレで放映したのを見ました。バイトから帰って見たので途中からの鑑賞でしたが、なかなか面白かったです。マンガ原作の映画としては悪くない出来!
ただ、個人的に不満だった点がいくつかあって、
・死神の造形が物足りない。
・演出が地味。
・キャストがはじけきれてない。
ってなところです。
もの凄く個人的嗜好なんですが、死神はCGでなくぜひストップモーションで撮ってほしかったんですよ。手間暇コストパフォーマンスが最悪なのはわかるんですが、この世のものとも思えぬ感じを出すためにはあのコマ撮り特有のカクカクした不審な動きが最適だと思うので。リュークの実物大の模型を作って一コマ一コマ動かして合成したら凄くイイ感じになると思うんですが…ダメかな。
演出が地味っていうのは、マンガと比べての話です。原作マンガってひたすら裏の裏を読む心理戦なので全編シリアス一辺倒な印象を受けがちですが、意外と随所でドハデな演出かましまくりなんですよ。私はジャンプ立ち読み派だったんですが、心の声とか台詞で説明が面倒なところは全部すっ飛ばしながら、絵の雰囲気だけで状況を把握して読んでました(笑)。説明を飛ばしても話の流れがわかるって言うのはやはり絵の演出によるところが大きいということなのだと思います。コチラのサイトでさんざんコラージュのネタにされているように、月ってクールキャラに見せかけて実は意外といじりやすいリアクション大魔王なんですよね。だから「何ぃっっっ!?」ズガーン!(←効果音)くらいのことは実写でもやってほしかったです。それこそ音楽と効果音だけで状況がわかるくらいのノリで。
キャストがはじけきれていないっていうのも上記の理由とほぼ同じで、もっと派手なリアクションをかましてほしかったです。藤原竜也には舞台モード全開でオーバーアクトしてほしかったなあ。L役の松山ケンイチは雰囲気出てるんですが妖しさ不足。見た目の不審さに動きの不審さが追いついてません。あとLのキャラ付けも。シャーロック・ホームズばりに来客の身分とかその日の行動を言い当てるなどのデモンストレーションで名探偵ぶりを発揮してほしかったです。脚本もっと頑張れ。ミサミサはファッションがなってないです。もっとゴテゴテにゴスロリでないと!
執事好きとしてはワタリは最高でした。バットマンのアルフレッドみたい。個人的にはおひょいさん主演のワタリ主役ショートムービーを作って欲しい(笑)。
それにしても、前編とはいえあのラストは生殺し状態orz。後編絶対見ねば!(劇場には行かないけど)