最近見た作品をメモ。

・「シティ・オブ・ゴッド

シティ・オブ・ゴッド DTSスペシャルエディション (初回限定2枚組) [DVD]

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ブラジル最強。人殺しもサンバのリズムに乗せて。

・「ヴァイブレータ

大森南朋が素敵。寺島しのぶの演技は凄いけど、主人公のキャラが扱いにくい人すぎて感情移入できなかった。

・「25時」

エドワード・ノートンは好きなんだけど、主人公が女々しすぎてなんだかなあ。個人的には主人公の友達役のフィリップ・シーモア・ホフマンバリー・ペッパー、この二人のうだうだした日常とか絡みがメインの方が見てみたい。ホフマンの(アンナ・パキンにキスした直後の)呆け顔が最高。

・「アイガー・サンクション

クリント・イーストウッドの監督作品はどんな題材であっても見終わった後味が微妙に悪い気がする(笑)。
ジョン・ウィリアムズの音楽は良かった。

・「ALWAYS 三丁目の夕日

ALWAYS 三丁目の夕日 通常版 [DVD]

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見る前は「昭和ノスタルジーが流行ってるからってこの作りは狙いすぎじゃないの」とあざとさに引きぎみだったけど、見てみたら意外と面白かった(笑)。反省。ベタだけど子供達がかわいくて良いですねー。うちの両親が「集団就職だ」「オート三輪だ」「昔の上野駅だ」と専門用語連発で懐かしがっていたのがちょっとうらやましかった。
でも大ヒットとか日本アカデミー賞独占とか、そこまで大絶賛する出来かというと、それほどでもないと思う。続編は蛇足になるのでは。それに、この映画を見て昭和ニ〜三十年代を懐かしがるくらいなら、その時代に作られた映画を見た方がずっといい。俳優の演技力とか映像の格調高さが段違いだもの。木下恵介作品とか、今やったら凄く受けるんじゃないかな。
ただ、コチラ→http://www.ltokyo.com/yanasita/diary/06022.htmlの激怒っぷりを読み、なるほどーと感嘆したが、この映画はそういう種類のものじゃないのではとも思う。なんというか、むずがゆくなるくらいのベタを堂々と極める「あえて説明しちゃう醍醐味」みたいのがこの映画の狙いのような気がするので。映画としては絶対にこの”説明台詞のない3カット”で済ませたほうが優れているけれど、そんな洗練された粋な描写はベタベタのストーリーと合わないし。
俳優陣に関しては、吉岡秀隆は完全にミスキャストだと思う。若すぎ。やさぐれた満男にしか見えない。四十代ぐらいの俳優さんがやった方が哀愁とリアリティが出たんじゃないかな。良かったのは一平役の小清水一揮君で、小生意気なやんちゃ坊主っぷりは最強に可愛らしくてツボ。堀北真希は髪型とほっぺたでこんなにもイモ姉ちゃんになるのね…とビックリした。それから、オヤジ好きとしては忘れちゃいけないのが小日向文世。珍しく嫌味な役で新鮮でした。でも可愛い。小木茂光にタバコの火をつけてもらうところとか素敵。