職場が神田から西浦和に変わってからというもの

「帰りがけに遊ぶところがねえ!」ヽ(`Д´)ノ

と意気撃沈状態だったのですが、
さいたま市図書館が品揃えが豊富なことに気づいて以来
ちょくちょく利用しています。
ここは特にDVDのラインナップが充実!の穴場。
最初のうちは小津さんの「麦秋」「晩春」を借りてホクホクしてたりしたのですが、
「せっかくタダなんだからお金払って見る気の起きない微妙映画に手を出してみよう」
と思い立ち、コイツをチョイスしてしまいました。

いやあ、見るからにアレな感じのパッケージですねえ。
極貧予算&劣悪な撮影条件の中で作られたがゆえに、
巨匠ジェームズ・キャメロン無かった事にしたいらしい伝説の映画です。
パッケージ裏の解説に
「『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督自らも手掛けたとされるクリーチャー」とか誇らしげ書いてありますが、
実情は予算が無いので泣く泣く自前で手作りしてただけです。
ランス・ヘンリクセンもお手伝いしたらしいです。
実際見てみても、そんなエピソードにも納得のチープさ炸裂。
肝心の殺人魚がちっちゃい上に必死でパタパタしてる感じが笑えるし
「エイリアン」まるっといただきのシーンはあるし
「当時は変なバンダナが流行っていたのか」というどうでもいいことに気づかされるし、
ストーリ上まったく不要な無駄おっぱいはあるしで
ホラーというより脱力系ギャグ映画の印象。
あからさますぎるミスリードとか安直ながら適度に盛り上げどころを心得た演出とか、
微妙にキャメロン印が垣間見れるところもかえって生温い笑いを誘います。
そんなわけで、
映画自体もなかなかのものだったわけですが、
こんな直球ど真ん中のB級映画を公共の文化施設に収蔵してしまうさいたま市の太っ腹っぷりもどうかと思いました。