「ゆりかごを揺らす手」(1992年、米)

 内容をさくっと表すと、「逆恨みで復讐しに来る美人ベビーシッターの恐怖」。
 「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソン監督だけあって、非常にしっかりした見ごたえの有るつくりになっている。特に見事なのがアマンダ・シルヴァーの脚本で、女性の陰湿さがとことんまで描かれる序盤〜中盤のディテールが凄い。伏線の張り方とその回収が鬼のようです。ただ、そこまで期待させておいて終盤いきなりありきたりな展開になるのは残念のきわみ。もう一ひねりしたオチだったらこのジャンルの中でもトップクラスの出来ばえになっていたはずなのに、妙にこじんまりと仕上がってしまった。

ゆりかごを揺らす手 [DVD]

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