「ペンギン物語」

 あからさまに「皇帝ペンギン」のヒットを受けて引っ張り出されてきたペンギン・ドキュメンタリー集。監督も制作年代も違う三つの作品(短編)がパッケージングされているため、フランスという国がいかにペンギン好きであるかを思い知らされる(笑)。一日一話、三日間かけて観たのでなんだかおトク感あり。
 第一話はキングペンギンをフィーチャーした作品。ヒナが巨大かつ茶色なのであまりかわいくないが、親鳥が交尾するときのしっぽの動きがラブリーすぎるので無問題。ゾウアザラシが巨体を揺らしてペンギンたちの中から姿を現す様はなんともユーモラスだ。第二話の主役はご存知皇帝ペンギン、ヒナの愛らしさは最強レベルである。悶え死に必至。第三話は体の小さいアデリーペンギン。傾斜のついた氷の上を歩いていてこける姿がかわいい。ただ、古い作品であるため画像が荒いのが残念だった。
 基本的には生命の神秘に感嘆+ペンギンに萌えまくる映画なのだが、要チェックなのが「オオフルマカモメ」の悪役ぶり。ルックスも行動も憎憎しいことこのうえない。今後は卑劣な悪漢を表現する際は「ハイエナのようなやつだ!」ではなく「オオフルマカモメのようなやつだ!」と言うことにしよう。

ペンギン物語 [DVD]

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