「ジャッカルの日」(フレデリック・フォーサイス著 篠原慎訳 角川書店)

 フレッド・ジンネマン監督による映画版が大のお気に入りなので(殺し屋ジャッカルを演じるエドワード・フォックスが死ぬほどカッコイイ!)、原作に手を出してみた。まだ序盤しか読んでいないのだが既にかなり面白い。あっという間に引き込まれる。ジャッカルのプロフェッショナルぶりを映画以上に堪能できるのがうれしい。映画では描かれなかったOAS幹部の背景が詳しく描かれていてGOOD。筋がわかっていても充分に楽しめるのは凄い。
 さらに、これを読むと映画版のつくりのうまさもよくわかる。原作のエッセンスをうまいこと掬い上げているので、原作に比べ情報量が少ないにもかかわらず雰囲気が同じに仕上がっているのだ。
 映画の映像を思い浮かべながら細かい設定や背景を堪能できて抜群の面白さ。続きを読むのが楽しみである。

ジャッカルの日 (角川文庫)

ジャッカルの日 (角川文庫)