「許されざる者」

監督･主演を務めたクリント・イーストウッドはもとより、本作でオスカーを獲得したジーン・ハックマン、後に同じくイーストウッド監督作「ミリオンダラー・ベイビー」でオスカーを獲得するモーガン・フリーマン、晩年はハリー・ポッターのダンブルドア校長役で貫禄を見せたリチャード・ハリスと、おっさん（じいさん？）好きのツボを直撃する激渋キャストが魅力の西部劇。しかも普通にしていれば素敵ジェントルマンなこれらのおじさま達が全員悪党という設定の上、四人みんなが作中一度は酷い目に遭うという非道極まる作りがなんとも凄い。考えてみれば「ミスティック・リバー」も「ミリオンダラー〜」もサドっ気が無ければとてもじゃないけど作れないような不幸のずんどこ映画だった。そういう意味では作中の役柄以上に極悪なじいさんイーストウッド、かっこいいぞ。「ローハイド」のロディ役は爽やか青年でかわいかったのに…。

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