「タッチ」

甲子園が盛り上がった中、ドンピシャのタイミングでの放映。原作ファンなので一応見てみました。

…。
まあ、あの原作を二時間に収めるのはムリだってのはわかってたんですよ。
そうは言っても変なところで話区切られてもスッキリしないので、たぶん名場面集ダイジェストみたいになるんだろうなと。
それは予想通りでした。それは別にオッケーなんです。
問題はキャラクターの再現度。
これさえイメージどおりなら文句は申しません。少なくとも上杉兄弟+南ちゃんがはまってれば!

うっとおしい前髪が魅力的なイケメン新田君がなぜか短髪のキザな兄ちゃんになってたり、
爽やかイケメンな黒木先輩がただのメガネな人になってたり、
猛烈に軽薄な上杉家の両親が愛情深い癒し系になってたり、
原田君が微妙に線細かったり、
西村君が存在を抹消されてたり(←けっこう好きなキャラなんだけどな…)、
三枚目担当なはずの孝太郎がなぜかクールでニヒルなおいしい野郎になってたりしても大丈夫なんです!

しかし、肝心の南ちゃんがな〜。
長澤まさみは可愛いんで見た目的には申し分無いんだけど、なんか溌剌としてない…。妙にいじいじしていて、なんか思春期特有の扱いづらい雰囲気みたいなものを発散してます。元気成分が不足!それが今風ってことなんだろうけど、ただでさえ二時間という縛りがあるんだからキャラクターはもっと単純化しても良かったのでは…。いっそ日高のり子が吹き替えてくれればとか思ってしまいました。新体操シーンが無いのもサービス足りないぞ(もっとも、今回これをみて長澤まさみ運動音痴疑惑が湧いてしまったのでカットしたのは正解かもしれませんが。汗)。
齋藤兄弟は、まあ良いんじゃないでしょうか。
むしろ、このメンバーで連続ドラマにしてくれるなら見ます。
でも、これ映画だしなー。
いっそ一本の映画としての一貫性とかストーリーの整合性とかはもう一切無視して完全なる「原作名シーン集の実写化」に徹してくれた方が潔くて良かったかも。

個人的に「原作を超えた!」と思えるベストキャスティングは、パンチでした(笑)。

タッチ スタンダード・エディション [DVD]

タッチ スタンダード・エディション [DVD]