「三匹の侍」

BSで丹波哲郎追悼企画でやっていたのを録画して見ました。
丹波さんかっちょいい〜(>∀<)。惜しい人を亡くしましたなあ。
ストーリーは「用心棒」みたいな感じで、なんというか、マカロニチック(笑)。全体的に名作映画とテレビドラマの中間的な雰囲気です(まあドラマの映画化なんだから当たり前か)。話をテンポよく転がすためにはご都合主義的展開もいとわず、しかし都合よすぎて白けるまでは行かず、ギリギリの所で踏みとどまって爽快感だけを残しているあたり、バランス感覚が良いですねえ。
役者達もわかりやすいキャラクター付けでグッドです。長門勇は飄々としていて面白い。平幹二朗はニヒルキャラが合ってます。なんか「勘違いするな、助けたわけじゃない、お前を倒すのはこの俺だ」って言いそうな感じでした。実は何もしてない時の方がキャラが立っていた気もしますが。
あとねえ、藤原釜足がかわいい!このおじさんはちっこい体でよく農民してるんですが、なんかもう応援したくなる可愛らしさです。井川比佐志はあまりにあっさり死ぬんで笑いました。
悪代官の娘役の桑野みゆきは「彼岸花」の時は可愛かったのに今回はあんまり可愛くない。時代物が似合わないのか、監督さんの女優さんを撮る腕が悪いのか(笑)。まあ、俳優さんを美しく撮る名人の小津さんと比べるのもなんですが。
そういえば、百叩きの刑の時の丹波さんの縛り方がなんか凝っていて、半分亀甲縛りみたいになっていたのでいぶかしんだのですが、ネットで調べたところ監督の五社英雄にSM趣味があったと知り妙に納得。どうりで前半の農民達の扱いとか、必要以上にハードで血も涙もないものが多かったわけです。あ、でも昔ってああいう縛り方が主流だったのかな。他の時代劇では普通にぐるぐる巻き程度だったような気もするのだが…わからん…。

三匹の侍 [DVD]

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