「ブラインド・フューリー」

途中から見たんですが、面白かったです。アクションだと思って見始めたんだけど、要所要所で天然気味なボケをかましていたので、どうも実はコメディだったらしい。B級らしい面白さはきっちり押さえてあるけれど、バカバカしさがお上品な感じで(笑)素敵。現代アメリカが舞台なのに武器がオリジナル同様仕込み杖ってのも無茶だけど、ルトガ・ハウアーが頑張ってたのでOKです。「ブラインド・フューリー」なんつうスカしたタイトルではなく、素直に「ルトガー・ハウアー座頭市」で良かったのでは。
勝新の本家「座頭市」は見たことなかったので、へんな先入観を持たずに見られたのが幸いしました。あと、テレビ(テレ東)で見たため吹き替えだったのも良かったかな。二枚目から変態までこなせる野沢那智が、その両方を兼ね備えたハウアーの声を担当していて、真面目とボケをバランスよく演じ分ける声の演技が絶妙でした。
それから、いきなり出てきたショー・コスギが面白かった。彼が出てくる殺陣シーンだけ時代劇感バリバリでかっこいいです(死に方はめっちゃ予測付いたけど)。しかしケイン・コスギより日本人ぽく見えないのは気のせいか…。