「イングリッシュ・ペイシェント」

イングリッシュ・ペイシェント [DVD]

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以前に見たときは、ムードと映像は美しいもののやたらと長いだけでどうってことない映画、という印象でした。なんでアカデミー賞九つも獲ったの?という感じ。
今回BSで再見してみて、「意外に良い話じゃないか〜」と思いました(笑)。三時間近く、全然飽きなかった。でも、やっぱり作りがちょっと弱いかな。回想形式にした理由も、観客の興味をつなぎとめるためだけに見えなくもないし。あと、主人公たちの行動や話の展開が全部「状況に流されてるだけ」にしか見えないところがちょっとね…。究極の選択、苦渋の決断、悔恨、みたいな激しい葛藤があったほうが好みです。
とはいえ、レイフ・ファインズウィレム・デフォーコリン・ファースとタイプの全然違う男前をいっぺんに堪能できたのが満足でした(←結局それかい)。目の保養〜。コリン・ファースは「ブリジット・ジョーンズ」で初めて認識したんで基本的にお茶目系の役の人だと思ってたんだけど、先日見た「恋におちたシェイクスピア」といいこれといい、軽くイヤな役のほうが多いんでしょうかねえ。
まあ、個人的に一押しはなんと言ってもデフォーさんです。ご多分に洩れず、今回も大変な目に遭っております。まあ、マイ・ベスト・デフォー作品たち(「プラトーン」「最後の誘惑」「処刑人」「スパイダーマン」)ではいろんな意味で大惨事状態になっているデフォーさんを堪能することができるので、大変な目にあってこそのデフォーさんということでしょうか。